hanasi - manual - tag reference


葉梨 タグリファレンス


:::スクリプトに 葉梨 タグを挿入することにより、読み上げにアクセントをつけたり、 WAV サウンドを再生したりといった各種効果を付与できます。



音高

:::音の高さを制御するタグです。
:::現在のスコープ(\0 / \1)に対してのみ効果があります。
:::音高はリクエスト単位で初期値へ戻ります。

@<
音高を 1 単位上げます。1 単位は半音の 1/4 です。
複数の @< を記述する場合は @<[n] と書くことができます。たとえば、 @<[8] とすると音高は全音上がります。

@>
音高を 1 単位下げます。
使用法は @< タグと同じです。

@0<[n]
音高を初期値から n 単位高いピッチに設定します。[n] を省略すると 1 として扱われます。

@0>[n]
音高を初期値から n 単位低いピッチに設定します。
使用法は @0<[n] タグと同じです。

@|
音高を初期値に戻します。

@u[n]
音高増減単位を再設定します。
初期状態における 1 単位の n 倍に設定されます。初期値はもちろん 1 です。



音量

:::音の大きさを制御するタグです。
:::現在のスコープに対してのみ効果があります。
:::音量はリクエスト単位で初期値へ戻ります。
:::音量の初期値は 1.0 です。

@+
現音量に 1 単位を加算します。1 単位は 0.1 です。
複数の @+ を記述する場合は @+[n] と書くことができます。たとえば @+[10] とすると、単体 @+ の 10 個分音量が上がります。

@-
現音量から 1 単位を減じます。
使用法は @+ タグと同じです。

@0+[n]
音量を初期値から n 単位大きい値に設定します。[n] を省略すると 1 として扱われます。

@0-[n]
音量を初期値から n 単位小さい値に設定します。
使用法は @0+[n] タグと同じです。

@=
音量を初期値(1.0)に戻します。



速度

:::発声速度を制御するタグです。
:::効果がすべてのスコープに及びます。
:::発声速度はリクエスト単位で初期値へ戻ります。

@s[n]
1 文字当たりの再生時間を n に設定します。単位ミリ秒。
@s[] もしくは単に @s とすると、hanasi.txt で設定した初期値へ戻ります。



基礎制御

:::発声機能の基本的な動作にかかわるタグです。

@:
現スコープの声を止めます。

@n
葉梨の動作を抑制します。このタグが含まれるスクリプト全体を発声しません。

@o
バルーンへのスクリプト表示を抑制し、声のみ再生します(つまり @n タグの逆)。
ただし、さくらスクリプトのスクウェアブラケット内文字列は処理対象外です。従って、例えば \q[] タグに よる選択肢文字列はバルーンに表示されます。

@e
あっといー。これ以降発声しません。

@b
インディペンデントトークモードへ入ります。
このモードでは、スコープが切り替わっても旧スコープの発声は止まりません。 \0 と \1 で同時に異なるセリフを発声させる場合などに利用します。
再度 @b を指定すると通常の動作へ復帰します(トグル)。

@w
このタグの直後に「は」「ハ」「ハ」のいずれかがあった場合、それを「わ」と発声します。
タグ直後の 1 文字だけに働きます。
  \0こんにち@wは。わたし@wはあやめ。\e
@wavout[filename]
このタグが含まれるスクリプトの発声を WAV ファイル filename に保存します。
filename は hanasi.dll 位置からのディレクトリ相対指定が可能です。 指定した filename が既に存在した場合は、 ファイルを上書き
せずに処理を中断します。
このタグは 1 スクリプト当たり 1 つしか書けません。2 つ以上書いた場合、最後のもののみが 有効となります。
葉梨で再生した音声のみ保存されます。本体や他の SAORI、makoto で鳴らした音は含まれません。
  \0この声をファイルに保存します。\w6\1よし。@wavout[test.wav]\e
ファイル名の後ろに ",エイリアス名"をつけると、指定したエイリアス名の効果音を生成した WAV ファイルに更新します。

さらに",1"をつけると、エイリスを更新した後、生成したWAVファイルを削除します。

@wavouts[filename]
このタグが含まれるスクリプトの発声を WAV ファイル filename に保存します。
@wavoutとの違いは、スクリプトの再生が行われるかです。\wavoutは発声されます。@wavoutsはwavファイルの保存のみ行われ、発声は しません。

ファイル名の後ろに ",エイリアス名"をつけると、指定したエイリアス名の効果音を生成した WAV ファイルに更新します。

さらに",1"をつけると、エイリスを更新した後、生成したWAVファイルを削除します。

@a[aliasname]
aliasname により指定される WAV ファイルを再生します。
このタグで鳴らした音は @wavout タグで保存される WAV ファイルにも挿入されます。また、 バルーン側のスクリプト表示ではなく、音声のほうに同期して再生されます。
ファイルの指定や aliasname の定義は hanasi.txt の se エントリで行います。 詳細はマニュアルの「基礎設定」の項を参照してください。